チュートリアル 第2回『SAIでのトーン素材の使い方 [用紙質感]で使ってみよう』
前回はブラシテクスチャとしての使い方を解説しましたが、今回は素材を「用紙質感テクスチャ」で使う方法を紹介します。
今回はテクスチャの使い方を中心に解説していきます。
1.素材をインストールしてみよう
インストールの手順は、前回のブラシテクスチャのときと同じです。まずは下記の素材をダウンロードして、zipファイルを解凍してください。
■SAIテクスチャ用トーン素材(zipファイル、788KB)
今回は、この中の柄トーン[SAI_tex_pattern]をインストールします。
1-1 [PaintToolSAI]フォルダ(sai.exeが格納されているフォルダ)を開きます。
今回は赤で囲ったファイル/フォルダを使います。
1-2 [papertex]フォルダを開きます。初期の状態では「キャンバス.bmp」「画用紙.bmp」が入っています。
1-3 先ほどダウンロード・解凍した[NEON_SAI_tex]フォルダを開いて、[NEON_SAI_tex_MATERIALS]→[SAI_tex_pattern]フォルダを開きます。
1-4 [SAI_tex_pattern]フォルダ内の、「SAI_tex_pattern-add.txt」以外のファイルを選択してコピーし、
先ほどの [papertex]フォルダ内にペーストします。
1-5 続いて、[PaintToolSAI]フォルダ内の「papertex.conf」ファイルをメモ帳で開きます。初期の状態ではこういう風になっています。
このファイルはデフォルトではメモ帳で開けないようになっているので注意です。
1-6 [SAI_tex_pattern]フォルダ内の、「SAI_tex_pattern-add.txt」ファイルを同じくメモ帳で開きます。
1-7 「☆[papertex.conf]ファイルをメモ帳で開き、以下の文字列をペーストしてください。…」の文章の下、
「1,papertex\…」と並んでいる10行(グレーの部分)をコピー。
1-8 それを「papertex.conf」にペーストします。
1-9 SAIを起動して、用紙質感テクスチャの欄に先ほど追加した素材の名前が並んでいるか確認します。
以上でインストール作業は終わりです。他のフォルダの素材も同じようにインストールしてください。
2.インストールしたトーンを使ってみよう
2-1 試しに、先ほどインストールした「SAI_tex_pattern」の素材を使います。まずは適当な線画を準備してください。サンプルではカゲなどのトーン処理をあらかじめ行なっています。
2-2 新規レイヤーを作成し、選択ツールで背景部分を選択。
2-3 選択範囲を白で塗りつぶし、レイヤー合成モードを「乗算」に設定します。
2-4 これに「用紙質感」を適用します。ここでは、インストールした素材より「check1」を選択しました。 設定は、「倍率:100」「濃度:100」です。
倍率は100でないとモアレが発生したりボケが発生したりとうまくいきません。50でいける場合もありますが、基本的には100で。
ここでは背景トーンとして使いましたが、服の柄や人物の髪など、広い部分にトーンを貼りたい場合はこちらのほうが楽です。
用紙質感は、あとから設定を変えれるので、一旦適用したトーンの柄をあとから変更することもできます。便利です。(ここでは「check1」→「dot1」に変更してみました)
以上で「用紙質感」編は終わりです。次回は「1枚ものの素材」を使って解説します。